Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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無題 第十六章

自販機でアイスコーヒーを買おうと財布を開けたら、5000円札しか入っていませんでした。

ダメ元で投入してみても、不味そうに吐き出されるだけ。くそう、女より男の方がいいってのか!

とあるの上条さんのように吸い込まれたまま戻って来ないよりはマシですけどね。私はまだ完全に不幸ではないようです。




さて、週に一度の小説です。前回ちょっといい感じのところで終わらせましたが、それに続く今回は微妙にテンション下降気味な気もします。

と言ってもクライマックスに変わりはありません。今宵、ついに最終決戦です!

続きからどうぞ!



第16章

 魔理沙と藍を引き連れて人里まで出てみたものの、そこに里は無かった。あるのは、見覚えのある幻想的な空間と、倒れた無数の妖精達。
 流石にこんな光景は見たことがなかった。スペルカードルールが成立して以来、幻想郷でここまで大規模な戦闘は無かったんじゃないかしら。
 たぶん人里はあの人妖が隠してくれたのね。今回ばかりは感謝かしら。これを本来の里でやられたと思うと……
 溜息を吐いて辺りを見渡すと、山の方がなんだか騒がしい。いつもの予感ではなく、本当に。
 ここから見える範囲でも無数の弾幕が連なり重なり、幾重もの光線が空を裂いている。おそらく戦場はあそこに移ったのね。
「藍、あなたは負けたのよね?」
「流石に多勢に無勢と言ったところかしら。だから、ルールでは私は戦闘に参加できない」
「じゃあここからはあたしと魔理沙の出番ね」
「さて、今夜は何時になったら寝れるんだろうな」
「そんなの私達の頑張り次第よ」
「だな」
 そういって魔理沙はポケットから愛用の八卦炉を取り出した。……持って来てたのね。紫があれほど言ってたのに。
 まあそういう私もポケットにスペルカードが何枚か入ってるのよね。護身ってやつよ。外の世界で使うとよくないらしいから使わなかったけど。
 私達は藍と別れた後、戦場になっている妖怪の山へと向かった。

 人里からもある程度様子は見えていたものの、やはりそこは戦場だった。兎や妖精たちがぶつかり合い、そのたびに火花が散っている。
 でもそんなのはどうでもいいわ。勝手にやってればいい。気になったのは、その一番奥、山道の入り口に一番近いところに、見覚えのある人影が二人分あるってことね。
 八意永琳。月出身の医者が二人いる。……ええー。
 しかも二人とも結構本気でやりあってるわね。まあ相手が自分じゃ実力なんて拮抗して当然なのかしら。
 彼女達の近くまで行き、戦闘に夢中になっているところ口を挟んだ。
「で、私はどっちの味方になればいいのかしら」
 するとこちらに気付いた二人の永琳は一度戦闘を止め、一瞬考えた後同時に言った。

『私が現在の八意永琳よ』

「……どっち?」
 え? ……どっち?
「こいつはややこしくなってきたぜ」
 魔理沙が頭の後ろに手を組みながらぼやく。……ああー、成る程。
 実力が拮抗しているもの同士なら、より多くの味方をつけたほうが有利になる。それが妖怪退治のプロである私だというなら、なんとしても味方に付けたいのは当然のこと。
 つまり私が自分でどちらが現在の永琳かを見極めなければならないわけね。
 ふむ……。
「いっそ両方倒しちまって良いんじゃないか?」
 魔理沙がニカッと笑いながら提案してきた。……それよ!
 自覚できる。今私はここ数日で最高の笑顔を浮かべた。反対に、二人の永琳は共に絶望的な表情をしている。まあ、彼女達は一度私に負けてるしねぇ。
「魔理沙、右側の方をお願い。私は左の永琳を討つ!」
「了解だぜ!」
『!』
 そう宣言すると、二人の永琳は一斉に私から見て左側の場所を押し付け始めた。……見苦しいわね。それになんか魔理沙が可哀想。
「いっけーっ! マスタースパーク!」
 そこを魔理沙愛用の八卦炉が無慈悲に火を噴く。真に可哀想なのは永琳達かもしれない。南無。
 といっても一発で戦闘不能になることは無く、改めて私&魔理沙対永琳対永琳の構図が生まれた。
 誰かが動けばその隙を誰かが突く。そうして攻撃している背中を誰かが襲う。結果全員が傷を追うことになってしまうでしょうね。
 しかし、こちらは二人いる。魔理沙に攻撃を任せて私が防御に専念すれば――完璧ね。
 その作戦を伝えようと魔理沙のほうを振り向くと、魔理沙は明後日の方向に視線が釘付けになっている。何かと思って目線を辿ると――全く予想しない光景が飛び込んできた。

 山道の奥から、大勢の天狗や河童が飛び出してきた。

「お、おいっ、霊夢! あれは味方なんだろうな?」
 魔理沙が焦って問い詰める。そんなこと私が知るはず無いでしょう!
「永琳、どういうことなの! どっちでもいいから説明しなさいよ!」
 二人の永琳の表情は対極だった。片方の永琳は歓喜の微笑、もう片方は絶望の驚愕。歓喜の永琳は得意げに語る。
「遂に出てくる気になったのね。ここまで追い込んだのは良いけど、とどめを刺す天狗と河童の部隊が来なくて困ってたのよ」
「じゃああれは味方ってことかしら。と言うことは……」
 もはや諦めたような表情になっているもう片方の永琳に問い詰める。
「あんたが嘘をついていたのね。よかったわ。スペルを無駄にしなくて済んで。魔理沙、さっさとこっちの永琳潰しましょう?」
「ああ、そうだな。三対一だぜ」
「やはり……歴史を変えることは出来ないのね。ならば……ここで負ける規定事項だけでも覆して見せます!」
 どうやら永琳(未来)はこうなる事が分かってたみたいね。その歴史を塗り替えようと努力したけど、こうして水の泡になろうとしている、と。ふん、知ったこっちゃ無いわ。こっちは帰る場所を失ってまで戦ってるんだから! なんとしても神社を返してもらうわよ!
 神社に帰ったら来客用のお茶を開封するという誓いを今頃になって思い出した。私の栄養源も瓦礫の下なんだから、それもしっかり弁償してもらうわ!

 そこからの展開は語るだけ野暮と言うものでしょう。永琳(未来)は必死の抵抗も虚しく、あっさりと討ち取られてしまった。
 全体で見ても、援軍として来た天狗や河童は思いの外戦闘に慣れていて、総崩れする相手の軍勢を確実に仕留めていた。

 勝敗は、決した。




念のため確認ですが、まだ最終回ではないですよ。もう一回分原稿は残っています。

個人的に気になったのが、永琳というキャラの扱いについてなんですよ。

前回と今回の永琳を見比べると、見ようによっては別人のように映るかもしれません。

以前の永琳はだいぶ余裕のある落ち着いた雰囲気でしたが、今回の永琳はややフランクな印象を受けます。解説役がボケ要員に回ったような、そんな違和感を感じました。特に修正しませんでしたが。

さて次回予告。と言っても次回が最終回ですから、これが最後の次回予告になりますね。

日が昇り、博麗神社へと引き返した霊夢たち一行。そこを見計らったかのように表れたのは、諸悪の根源である妖怪だった……

最終回ということで、いつもより若干文章量が多いです。まあ言うほど大量でもありませんが。

来週も、また見てくださいね。ジャン、ケン(自主規制)
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[ 2012/09/27 23:02 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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