Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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無題 第十四章

昨日9月13日は何の日だったかご存知ですか?

初代「スーパーマリオブラザーズ」が発売された日です。

その為この日をマリオ記念日と勝手に決めたのはとあるマリオ攻略本の編集者ですが。

そんなわけで昨日は友人から借りたマリオランドをプレイしてました。

元々難易度が高いのに加えて、手持ちのSPは操作性が最悪なので4面で詰みましたが。



さて、一週間ぶりに小説です。

霊夢と魔理沙が再開したところで次回に続いたのですが、特に場面が変わることなく続いているので出来れば早めにアップしたかったですね。

もしかすると前回をざっと斜め読みしてからの方が読みやすいかもしれません。

それでは続きからスタートです!


第14章

「で、何で藍がここにいるのよ」
 落ち着きを取り戻した私は、そばにいた妖怪に聞いた。
「貴女方を呼び戻すためにわざわざここまで来たというのに、随分な言い様ね」
「誰の所為でこんな破目に遭ってるって言うのよ。謝罪の一つもないの?」
「……まあ実を言うと、そんな悠長なことをしている余裕はないわけよ」
「どういうこと?」
 その質問には、魔理沙が返答した。
「ああ、なんだか未来の私達が攻めてるらしいんだぜ。で、さっき現れた藍と紫は未来から来てたって訳だ」
「は? 未来? ……ますますわからないわ。ちょっと藍、詳しく説明しなさいよ」
「詳しくも何も、そうとしか言いようが。まあ実際見てもらえればわかります」
「で、今度はどこまで歩けばいいの? 今日はもう歩き疲れたわ」
「もうすぐよ。そこの角を曲がったら例の山までワープするから」
 曰く、人目に付かなければどこでもいいそうで。私達は建物の隙間とも呼べる空間に入り込み、そこで藍が立ち止まった。
「ここらでよさそうね」
 そういって藍は、目の前に人が潜れる大きさのスキマを開いた。もはや忌々しいとしか言えない空間が顔をのぞく。
「じゃあついて来て」
 返事も聞かずに入っていったので、私達も後を追って中に入る。
 しかし、二度と見たくないような混沌とした空間はすぐに終わり、出口に出た。
「おおー、さっきの街より幾分空気が綺麗だぜ」
 魔理沙が感嘆の声を上げる。あの街は空気が悪すぎよ。頭がどうにかなりそうだったわ。
 目の前にはこちらの世界の博麗神社がある。地元の住民にすら忘れ去られた不憫な神社にして、幻想郷と外の世界の数少ない接点。
 ここからもう一度スキマを潜って幻想郷に帰るわけね。
「はい。もう外の世界に未練はないですね? 一度幻想郷へ帰ると、再びこっちに来ることはまずないと思うけど」
「ええ、こんな世界、金輪際お断りよ」
「そうか? 私はもう一度ぐらい来ても良いと思ったがな」
 魔理沙が信じられないことを言う。正気なの?
「確かにこっちは私らが住むには少しばかり不便だろう。でも、こっちはこっちでなかなか面白いものも多いじゃないか」
 魔理沙はセーラー服のポケットからアイポッドを取り出して見せた。すかさず藍が反応し、
「ああ、これは紫様のものですね。こちらで回収するよ。これを貴女が持ってても、弾幕の一部にしかならないだろう?」
 手を伸ばす藍に魔理沙が反抗して、
「そんなことはないぜ。ちゃんと文字を映すことは出来た。後はどうやって音楽を聴くかなんだが……」
「それはイヤホンがないと聴けないんだよ。つまり、その状態じゃどう足掻いたって文字を映すまでが限界だ」
「んあ? そうなのか? うーん、それでもいろいろ調べてみたいもんだな。科学なんてのは幻想だと思っていたが、これはいわばその結晶なわけだ。いろいろ調べ甲斐がありそうだぜ」
「うーん、紫様はいい顔をしないだろうな。よしわかった。持ってていいよ。その代わり、紫様から回収するよう指示が出たら、その時は返してもらうからね」
「おう、分かったぜ。そうなったらまた一勝負しような」
 あくまで返す気はないのね。まあ私はどちらでも良いけど。
「それじゃあ行くよ。またついて来て」
 新たなスキマを広げる藍。この世界ともお別れね。魔理沙の気持ちも分からなくもないけど、私達は住むべき世界で住むべきなのよ。ここは幻想郷の住人には似つかない。退散あるのみよ。
 名残惜しそうに振り返る魔理沙を尻目に、スキマの中へと足を踏み入れる。
「そうそう、言い忘れたけど」
 急に藍が口を開いた。
「幻想郷に戻ったらすぐに、戦闘に参加してもらうよ。こっちはちょっと不利なんだ」
「ああ、未来の私達が攻めてきてるんだっけ。忘れてたわ」
「例に漏れずスペルカード戦だけど、相手は我々の手の内を知ってる分数段有利だ。本来博麗の巫女は介入させないつもりだったんだけど、負けたくはないからね。協力してもらう」
 神社に帰ってまたすぐ出かけるの? 勘弁してよ。もうへとへとだわ。
「戦ってる皆がそんなもんさ。ここは一つ、頼みますよ」
「せめてお茶ぐらい飲ませてもらっても良いじゃない」
 今日はまだお茶を飲んでないんだから。……あ、朝に飲んだといえば飲んだわね。でもあれは飲んだうちに入らない。いんすたんとなんて絶対反対よ。
「それは出来ないな。かなり切羽詰ってるんだ。何とか敵軍を妖怪の山に持ってこれれば、形勢逆転の余地もあるんだけどね」
 うーん、じゃあしょうがないか。あの紫が困り果ててる姿も拝んでみたいものだわ。
「まあ紫様はいつでも冷静沈着だけど。とにかく、着いたらすぐに人里へ移動。私はもう負けてしまった身だから、戦闘に参加することは出来ないのよ」
 藍が負けた? なるほど、それで私達を呼んでくる役を申し付けられたのね。しかし藍が敗れるとは相手も相当かしら。
「相手が悪かった。未来の自分が大勢の味方を引き連れてきたら、勝ち目なんて最初から無いんだよ」
 まあいいわ。さっさと片付けてゆっくり休むわよ!
 出口が開けた。そるとそこには、懐かしき私の神社が……

「えっ?」

 ない。神社が。いや、確かにそこにはあったんだ。でも、なくなってる。と言うより……壊されてる。
 目の前には、地震で崩れたかのような瓦礫しかなかった。潰れた屋根だけが、かつての神社の面影を残していた。
「ああー。連中、ここまで酷くやってたんだね」
 藍が平然と言ってのけた。
 …………。
「藍、これは誰がやったの?」
「それは……未来の私達だろう」
「じゃあ今ここであんたを潰すわ」
「まあまあ落ち着け霊夢。もともといつ壊れるかも分からん造りだったじゃないか」
 くっ……魔理沙が羽交い絞めにしてくる。慰めると見せかけての辻斬りだったけど。
「まああれだ。その悔しさは人里で暴れてる敵軍にでもぶつけてくれ」
 藍は知らん顔だ。でも確かに今はやることが……この戦いが終わったら、紫は必ず成敗してくれるわ!




十四章でした。

十三、十四章はあまりストーリーが進行しません。

もしかすると、終わりが近くなって無意識のうちにダラダラ延ばしたくなっていたのかもしれませんね。多分縮めれば一章に収まった思います。

ともあれ、霊夢と魔理沙が戦闘に加わる=決着がつくとも言える幻想郷の異変は今回も例にもれず決着まであと僅かです。

以前さらっと触れた短編の方は、現在いくつか思いついたネタをいざ練り上げようとしているところです。つまり未完です。

大分ストックが減ってしまいましたが、この先もしぶとく書き続けられれば良いなと思います。

それでは次回予告。

戦場の偵察に出ていた優曇華院が帰還し、いざ出立となる永遠亭部隊。不参加となった天狗・河童部隊分を補う永琳の作戦とは――?

ちなみにキーワードは「倶利伽羅峠」です。日本史が好きな方はこれだけでピンと来るかもしれませんね。

次回の更新は約一週間後。ご期待ください。
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[ 2012/09/14 19:52 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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