Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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無題 第一三章

明日の福井行きに関して、友人に土産的な欲しいものはあるかと尋ねてみました。

友人「じゃあ遊戯王のパック買ってきて」

…………

普通にそれっぽい越前土産を買ってきます。

さて、気が付いたら前回のアップから1週間が経過していました。時が経つのは速いですね。

今回もストックから一話アップ。そろっと書かないとストックが無くなるな……

さて、未来からの軍勢が幻想郷に攻め寄せ、紫(現在)率いる幻想郷は苦戦を強いられます。

一方その頃、外の世界では霊夢と魔理沙が離ればなれになったまま呆然自失となっているのでした……

そんなわけで続きからスタートです!



第13章

 この椅子に座って、どれくらいの時が経っただろう。先程まで見えていた月は、今は雲に隠れている。
 さっきから無心を貫いていた私だったが、何かの物音に気付いて我に返った。これは……足音? 霊夢か!
 慌てて周囲を見渡すと、公園の入り口から歩いて入ってくる人影が見える。暗くてよく顔が見えないが……。
 こっちから近寄って確かめても良かったんだが、その必要はなくなった。月明かりに映し出されたその顔は、私のよく知るものだった。

 ――八雲藍。

 昼に顔合わせをしたときは用件だけ言ってさっさと行ってしまった藍だが、また何か用事でもあるんだろうか。藍は声の届く距離まで歩いてきて言った。
「お久しぶりね。魔理沙さん」
「何が久しいもんだ。昼間のお前が言ってたことを、私は当分忘れないぜ」
 意識してはいなかったが、このときの私は睨み付けるような視線をしていただろう。しかし藍は怯える気配すら見せずに言った。
「私の主観では、最後貴方にお会いしたのはもう何日も前だけど」
 ……ほほう?
「狐は物覚えが悪いのか?」
「記憶力には自信があります。これでも式神だからね」
「じゃあ私が昼に見たのは幻覚だったのか?」
「いいえ、貴女が昼に対面したのは確かに八雲藍よ」
 ……どういうことだ。話が噛み合わない。しかし、目の前にいる妖怪は、全てを把握しているようだ。藍は続けて、

「但し――私と言っても未来の私なんだけどね」

「……未来?」
 未来だと? ますます解らない。私達がちょっと留守にしていた間、幻想郷で何があったんだ?
 その疑問には答える気が無いのか、藍は淡々と言った。
「帰りましょう、幻想郷へ。霊夢さんも回収して」
「……ああ、そうだな」
 とりあえずそれが先決だ。どうやらこの藍は味方らしい。ってことは……藍が二人いるのか? じゃあ夕方に会った紫も、未来の紫だというのか?
 混乱する。じゃあ……今は藍と紫が二人ずついるのか? 他の住人は? じゃあ私達ももう一人いたりするのか?
「じゃあじゃあと五月蠅いですね。炊飯器ですか?」
 藍が面倒くさそうに言うが……スイハンキって何だ?
「すまない。ちょっと混乱して……それに、腹が減った。何か食うものはないか?」
「食べ物……今はこれぐらいしかないけど」
 藍がおもむろに懐から取り出したのは――油揚げだった。……まあなんとなく予想は付いていたが。
「おお、ありがとよ。こんなものでも腹の足しにはなるだろう」
 油揚げを奪い取り、何も付けずに口にほおばる。……うめぇ。油揚げがこんなに美味いと感じたのは初めてだ。
「私の貴重な兵糧だったんだけどね……」
「なんか言ったか?」
「いえ、何も。ただ……そんなに美味しそうに食べられては、こっちとしても嬉しくなってしまって」
「はは、そうだろうな。美味いことは良いことだぜ」
 気持ちも切り替わったところで、霊夢がいるというところまで歩くこととなった。
「で、霊夢は何処にいるんだ?」
「霊夢さんならこの路地を通り抜けたすぐそこよ。お休みになってたようですね」
 藍の案内に従い、私達は大通りへ出た。注意しながら歩いていると……ああ、いたいた。往来のど真ん中で寝込んじまってる。
「おい霊夢、起きろ!」
 強めに肩を揺さぶってやると、霊夢はすぐに目を覚ました。
「ふにゅ……って、魔理沙!」
 霊夢は驚きを隠せない様子で立ち上がり、その拍子にふらついてこっちに倒れてきた。
「おっとと。気をつけろよ、霊夢」
 抱き起こしてやるものの、霊夢は離れようとしなかった。ぎゅっと私の軍服を握り締めて、そこに顔を埋めている。
「……どこ行ってたの」
 いじける様な声で聞いてきた。
「さあな。それは私も知りたいことだぜ。そこの妖怪狐にでも聞けばわかるんじゃないか?」
 藍は知らぬ顔で黙っていた。空気が読めるんだか読めないんだか。
「……どれだけ心配したと思ってるのよ。あんたはいつもどこかへふらふら行っちゃうんだから……もう勝手に離れないで」
「ああ、わかったわかった」
「わかってないっ!」
「じゃあどうしろってんだよ」
「もうどこにも行かないって……私を一人にしないって、約束して……」
「……そうだな。約束しよう」
「……ふん」
 霊夢はしばらく黙ったままだった。私と藍は、静かに待っていた。……こいつが復帰するのを。
 やがて、霊夢は私から離れ、顔を真っ赤にして呟いた。
「……いつもあんたは軽はずみなんだから」
 そうだな。確かに私は軽はずみな人間だ。だけど、それもいいじゃないか。気の向くままに生きていくのもまた、一つの人生だぜ。
 しかし、この約束だけは反故にしない。たった今、そう心に誓った。私の軍服が涙に濡れているのに気付いた今、このとき。




一三章でした。やっと出会えました。

そもそもこの話は外の世界で霊夢と魔理沙が離ればなれになって……という感じのストーリーにしようと当初から決めていたので、この一話はかなり重要な意味を込めました。……込められてますか?

今後、物語は終息へと向かってきます。今月中には完結しそうですね。それでは次回予告。

未来からの襲撃の話を聞いた霊夢。その事実を前に、博麗の巫女は立ち上がる。敗戦必至となっている幻想郷に、紅白の風が吹く!

いよいよ終末ですし、ちょっとキメてみました。魔理沙について触れられてませんが、ちゃんと付いてきますよ。

次回の更新も一週間後ぐらいです。お楽しみに!
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[ 2012/09/07 21:03 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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