Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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無題 第十二章

深夜0時になってしまった……日付が変わる前に更新出来ればと思ったのですが。

ちょっとここ数日立て込んでて更新が鈍ってます。申し訳ありません。

しかしそんな状況でも小説のアップを。……今はストックがあるから大丈夫ですけど、これ完結したら週一更新とかできるんでしょうか。未来の自分に疑問です。

さて、前回のあらすじ。

ついに戦場と化した幻想郷。永遠亭と紅魔館に開戦の報を告げた紫は、続いて妖怪の山へと向かう。そこで紫を待っていたものは――?

そんなわけで、続きからどうぞっ



第12章

 永琳考案の作戦では、人間の里で吸血鬼たちに足止めをしてもらい、そこを妖怪兎部隊と天狗・河童部隊で挟み撃ちをする……つもりだったのだけど、
「出兵しない?」
 いざ出兵を促しに大天狗のところへ向かうと、対応に当たった白狼天狗から意外な返事が返ってきた。
「大天狗様、つまりは天魔様のご意向で、外敵に対し我々は自己防衛に専念することが決定されました。よって、敵方が山まで進軍するようなら全力をもってこれを征伐しますが、それに及ばぬようなら手出しは致しません」
 天魔が一枚噛んでいるとなるとあまり無理を言わないほうがいいわね。……まあ、それならその条件で活躍してもらうまでよ。
 作戦の変更を伝えるべく永遠亭へ戻ろうとしたら、何処からともなく一人の鴉天狗が現れた。
「紫さん、少しお時間宜しいですか?」
「何かしら。急いでいるから速めにね」
「それでは手短に。先ほどの白狼天狗がお伝えした内容は、天狗及び河童の戦闘への不干渉のみでした」
「ええそうね」
「そこで、戦闘には関わらないという条件で我々鴉天狗にお手伝いをさせて頂きたいのです」
「あら、敵状視察でもしてくれるのかしら」
「はい。幻想郷一の速さで、敵勢力の情報を逸早くお伝えします」
「それは頼もしいわ。でも、きっと他にも目的があるのでしょうね」
「大丈夫です。この戦闘が終わってから編集作業に移るので、戦のお邪魔は致しません」
「そう。まあ情報を制した者こそ勝者だしね。お願いするわ」
「有難うございます」
「それじゃあ仕入れた情報は八意永琳に伝えて頂戴」
「了解しました。人員の配分はこちらで行わせて頂きます」
 そう言って彼女――射名丸文は、目にも追えない速さでどこかへ飛び立っていった。相変わらず、抜け目ないのが天狗らしいわね。
 山から見下ろした博麗神社は、弾幕の光が妖しく燈されていた。

「作戦変更ですって?」
 永遠亭にて。出発間際だった永琳は、大勢の部下の前で間の抜けた顔を作った。
「ええ。ちょっと山のほうの事情が変わってね。天狗達は進軍しないそうよ」
「それじゃあ私たちが里に向かっても戦力不足じゃない。どうするのよ」
「ええ、だからこの兎達の役割を変更してもらうわ」
「変更? 戦闘要員じゃなかったのかしら?」
「この子達には、敵の錯乱と誘導をしてもらう。戦力を何倍にも見せかけて、相手を追いやるのよ」
「追いやるって……まさか!」
「ふふ、察しがいいわね。そういうことよ。そうすれば、こちらの戦力を無駄にすることなく戦えるわ」
「なんという……」
「まだ敵の規模もはっきり分からない今、私達は全力を尽くすしかないのよ。戦力を渋っていたら勝てる戦も勝てないわ」
「……そうね。分かった。ただ一つ言わせて貰っていいかしら」
「?」
「作戦参謀はこの私よ」
 沈黙。脇で待機していた兎達も、黙ってこちらを見ていた。
「……じゃあ錯乱方法やその他細かい所は任せるから。お願いね」
 返事を待たず私は前線――即ち人里に向かった。

 辿り着いた人里は、とある獣人によって守られていた。あの時と同じように。
 それは里の人間には手出しさせないという意思表示であると同時に、この空間なら好きに暴れていいという表明でもある。
 その意味を理解しているかは定かでないけど、とにかく吸血鬼率いる紅魔部隊は戦闘を繰り広げていた。
 しかし、主な歩兵(妖精メイド)の姿が見えないわね。……怖気づいたのかしら。そこに、部隊長と思わしき一人の妖怪が現れて言った。

「将軍!」
「将軍?」

 いつの間にか私の肩書きは将軍になっていた。……まあ間違ってはいないけど。声の主、紅美鈴はその場に跪いて続ける。
「申し上げますっ! 敵勢力は我々の予想を上回る数で押し寄せ、当方のメイド部隊は壊滅状態、現在レミリア様、フランドール様、咲夜様を始めとする少数精鋭の部隊で応戦しております!」
 下っ端は全滅。でも逆に吸血鬼姉妹やメイド長は圧倒的である、と。随分偏った戦力だったのね。
「藍達はどうしたのかしら」
「当初は神社より部隊を引き寄せながら戦っていたのですが、今は……」
 きっと力尽きたんでしょうね。殿を勤めながら敵をおびき寄せるとは、たいした大立ち回りをしたものよ。ゆっくり休むといいわ。
「もうじき永遠亭の妖怪兎部隊が送られるから、そこと合流して、その後は永琳の指示に従いなさい」
「ははっ!」
 戦場へと戻っていく美鈴を見送りながら、私はこの戦が長続きしないのではないかという予感に苛まれていた。



 冥界の屋敷、白玉楼にて。私と幽々子様の分の夜食を用意しているところに、幽々子様が話しかけてきた。
「妖夢、もしかすると私達が出る幕は無いかもしれないわよ」
「どういうことですか?」
「私達が関わらなくても、この戦は今夜中に収束すると思う」
「……どういう形でですか?」
「聞くまでもないわ。私達の負けよ。どう考えても未来の自分達には勝てない」
「はあ……負け戦と分かったから手出しはしないということですか?」
「いいえ、そうじゃなくて。負けるために手を出さないのよ」
「負けるために? 何故わざわざ?」
「考えてもご覧なさい。私達が未来の軍を破ってしまったら」
「それは……嬉しい?」
「今の私達はね。でも、未来の私達にとってはどうかしら」
「えっと……悲しい?」
「そうね。で、出発する少し前の私達は、負けると解って兵を出すかしら?」
「いえ、それは出しませんけれど……」
 幽々子様の話は理屈で理解できても頭で理解するのは難しい。でも……これは紫さんに対する裏切りにはならないのでしょうか?
「それは大丈夫よ。たぶん紫も文句は言わないと思うわ」
「そうでしょうか……あ、出かけないなら夜食のおにぎりは明日に回しますよ」
「いえ、それは頂くわ。出来立てが美味しいから、ね」
 その返事は容易に予想できた。私の表情を読み取ったのか、幽々子様は返事を聞かずにおにぎりに手を伸ばした。




見返してみるとセリフの多い回になりました。てっきり戦闘が始まったら情景描写ばかりでセリフは少なくなると思ったのですが……まあ幻想郷の住民は基本喋りたがり屋ですからね。

あと美鈴のキャラがちょっとアレですね。テンション高いですね。まあこういう事態はなんだかんだで好きなのでしょう。特に毎日暇な紅魔館の門番ともなれば。

いろんなキャラがいろんな憶測を立てていますが、結末は必ず一つに収束します。その辺を考察して見るのも面白いかもしれませんね。
作者である私自身はそこまで深く考えていないので、ちょっと考えると矛盾や疑問にぶち当たるかもしれませんが。

さて次回予告。

呆然自失となっていた魔理沙の元に、ついにあの妖怪が姿を現す。果たして霊夢と魔理沙は再び出会えるのか。そして、二人は幻想郷に帰れるのか――

次回の更新も多分1週間前後が目安になるかと思います。ご期待ください。
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[ 2012/08/31 00:26 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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