Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

無題 第八章

妖々夢PHはなんとか紫まで辿り着きました。3枚目で詰みましたが。

ここ最近は小説書いたり書籍読んだりしてて原作は非想天則ぐらいしかやって無かったので、久々にSTGをやるとやはり新鮮ですね。

さて本業の小説です。場面は再び外の世界へと移り、置き去りにされた霊夢と魔理沙が打開策を考えます。

この辺から話がややこしくなってくるので、読むにあたって多少の注意力が要求されるかもしれませんね。

それでは続きからどうぞ!



第8章

「貴女方は――もう幻想郷に戻ることが出来ません」
『!』
 外の世界の博麗神社へ向かう道中、迎えに来たのかと思った紫の使い八雲藍から、おそらく最悪であろう事態を宣告された。
 なんでも私たちが留守の間に紫が第三者からの襲撃を受けたとか。それで私たちが帰れないって……
 混乱する私たちをよそに、藍は告げることだけ告げて帰ってしまった。
「何だってんだよ……まさかとは思ったが……本当に……」
 魔理沙も動揺を隠せないでいる。私も、客観的に見るとたぶん冷静になってないでしょう。
 実際こういう展開を予想してなかったわけじゃない。紫が約束どおりに動かないのは普通あり得ないわ。
 しかし今は、二人で道端に突っ立っていることしか、出来なかった。

 呆然としていても事態は進まないのは百も承知だけど、それでもなお足取りは重く、気の抜けた状態でとりあえず神社に辿り着いた。
 どうすればいいのかも分からない。紫がやられた? 誰に? 幻想郷は大丈夫なの? 私たちは? ここに取り残されたまま……
「……なあ、霊夢」
「っ? なによ」
「つまり今の状況を整理するとこうなるんだろ?」
 魔理沙は少なくとも私より冷静だったのかもしれない。その辺の枝で地面に何かを書き始める。

 私たちが幻想郷を出る
 ↓
 何者かが紫を襲撃する
 ↓
 紫がやられてこっちに迎えに来れない
 ↓
 代わりに式神が状況の説明に来た

 ……成る程。確かにまとめるとこんなところかもしれないわね。
「でさ、これって何かおかしいと思わないか?」
「おかしい?」
「ああ。特にこの一番最後の部分。藍がこっちに来たけれど、紫が動けない状況でなんで藍が動けるんだ?」
「……確かに」
「紫が本当にやられたのかは分からない。けど、紫がやられるよりは先に藍がやられるもんじゃないのか?」
「うーん、必ずしもそう決まっているわけではないでしょうけど、まあ普通はそうよね」
「だろ? あの妖怪の式神だ。言ってること全部本当とは限らない。いや、むしろ嘘が混じっていて当然だろう」
 魔理沙の言うことにも一理ある。突然の出来事で状況判断もままならなかったから、藍が嘘を言っている可能性に気付かなかった。
「それで、だ。多分私は紫がやられたってのは嘘じゃないかと思うんだ」
「ええ。それには同意。じゃなきゃ藍がこっちに来れるとは思えないしね」
「で、何者かが紫を襲撃した。これもかなり怪しいな」
「確かに。紫だったらちょっとぐらいの障壁は難なく乗り越えそうだし」
「でも紫が自由に身動きできない状態。これはたぶん本当だろう。問題は何故それをこんなふうに嘘を被せて伝えたかなんだが……」
 私たちが出した結論は、こういうことになった。

 幻想郷に異変が起こっている
 ↓
 紫は身動きが取れない
 ↓
 藍をこっちに寄越せる程度には自由が効く

 結論こそ出たものの、実際そこからどうなるかはわからない。実際今は私たちも動けない状態だし、強いてこの状況を打開する手段があるとすれば、もう一度藍がこっちに来ることを祈るだけね。
 しかしそれも、藍がこっちに来ればという条件付きのものであって、ただひたすらに待つしかないのが現状だった。
 人里に戻ればまた何か進展があるかもしれないが、結局幻想郷に戻りたければここに居るのが最適という判断の元、私と魔理沙は昨日の様に、縁側に座って紫を待っていた。ただし昨日とはその心境が大きく異なっている。もう今までのように余裕をかましていられる状態ではなくなってしまった。
 太陽はとうに真上を過ぎ、あと一刻もあれば空は茜色に染まるだろう。

 秋の日は釣瓶落としとよく言うけど、それは春にも当てはまると思う。実際、そう思わせる速さで日は暮れつつあった。
 私たちにはここで藍を待つことしか出来ないけど、流石に空腹には耐えがたい。かといって、昨日のように人里に出向く気にもならないわね。
 あっちに帰れる機会はごく限られているでしょうし、それが可能であろうこの神社から離れたくないのは当然ね。
 夕日が周囲の木々に隠れてしまったころ、唐突にしていつも通りに――“彼女”は現れた。

「ご機嫌はいかがかしら」

『紫!』
 そう、気がついたとき後ろに立っていたのは、私たちをこっちに送り込んだ上に今は身動きが取れないはずの、八雲紫だった。
「おい紫! さっきお前の使いが言ってたことは本当なのか! 誰かが幻想郷に襲撃してきたって……」
「それは貴女方が知る必要はないわ。私がここに来た理由は単純明快」
「理由……? 私たちを連れて帰るんじゃないの?」
 私の当然のような疑問は、いとも簡単に否定された。
「私はここで――貴女達を始末する必要があるの」
「えっ……」
 反応する間もなく、私たちの足元にはスキマが広がった。

 私たちは、幻想郷に続きこっちの世界からも退場させられた。




第八章でした。とことん悪役ですね、紫。

しかしこの行為にもしっかり意味があって、それが明かされるのはもっと先になるでしょう。自らフラグが立った宣言をする作家も珍しいような。

書いてて思ったのですがちょっと時系列ズレすぎですね。一応ストーリーの進行上矛盾は出ないようにしているのですが、読者様混乱気味だったらごめんなさい。

ある程度の混乱を楽しむ程度の心の余裕を持つのもまた大事だと思いますよ。自分でやらかしておいて何を言ってるんでしょうね私は。

気を取り直して次回予告と行きたいですが、前回の後書きで申し上げたように、今回実験的に情報を絞ってみます。

スキマ送りにされた霊夢と魔理沙。二人はそこで離ればなれとなり、見た事もない世界へと放り出されるのでした……

うん、これぐらいでもよさそうですね。多分これで全体の4分の1ぐらいの情報量です。

次回の更新は結構早めにできると思います。お楽しみにっ!
スポンサーサイト
[ 2012/08/13 09:42 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

Jr.

Author:Jr.
 
Jr.です。

趣味は東方メインですが、デュエマ、ガンプラ、ラノベにアニメと広く浅く楽しんでいるつもりです。

新潟に在住しているので、時折ガタケットや新潟東方祭に参加しています。

Yahoo!知恵袋でも活動中。Myページはこちら


お気に入りのライトノベル

・生徒会の一存
・デート・ア・ライブ
・涼宮ハルヒの憂鬱
・とある魔術の禁書目録
・僕は友達が少ない
・バカとテストと召喚獣
・キノの旅
・学園キノ
・ささみさん@がんばらない
・灼眼のシャナ
・ノーゲーム・ノーライフ

最近見たアニメ

・ジョジョの奇妙な冒険
・ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース
・進撃の巨人
・デート・ア・ライブ
・ささみさん@がんばらない
・僕は友達が少ないNEXT
・リトルバスターズ!
・リトルバスターズ!~Refrain~
・機動戦士ガンダムUC
・魔法少女まどか☆マギカ
・とある科学の超電磁砲
・とある科学の超電磁砲S
・とある魔術の禁書目録
・とある魔術の禁書目録Ⅱ
・化物語
・偽物語
・猫物語(黒)
・物語シリーズセカンドシーズン
・日常
・Steins;Gate
・Robotics;Notes
・ストライク・ザ・ブラッド
・ノーゲーム・ノーライフ
・まおゆう魔王勇者
・Fate/zero
・Fate/staynight[Unlimited Blade Works]

ブロとも申請フォーム


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。