Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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長編「幻想危機」二十一章

二週間ぶりの更新となります。

今日のローカルニュースで、新潟県内の二軒の農家が、コメの盗難被害にあったとの報道がありました。

農家の方が丹精込めて育てたコメを持ち去る行為は、窃盗である以上に人として許しがたいことであり、絶対に容認してはいけない犯罪です。

しかし今回はちょっと事情が異なりまして。

片方の農家は、倉庫から収穫したコメを盗まれると言うこれまでにもあった事例でした。

しかしもう片方は……収穫前のコメを刈り取られていったそうです。

……一瞬耳を疑いましたね、刈り取った?田んぼから直接?

盗難にあったコメは数トンあったそうで、おそらく一反まるまる刈られていったようです。まあおそらくコンバインなんでしょうね。

勿論それも盗難ですから絶対に許してはいけませんが、私は犯人に一言物申したい!


刈ってる途中に見つかったらどう逃げるつもりだったんだ!


……早く犯人が逮捕されることを願います。



さて小説ですが。

書いているうちにどこで区切ればいいのかよく分からなくなったので、今回は妙に長い割に突然切れます。

しかしもう一つ重要な告知が。

この作品、あと2、3回ぐらいで完結します。

……重要な割に曖昧な告知だっ!

ちなみに前回の長編では最終回を通常の二倍の長さにして、クライマックスから大団円まで一気に公開しました。

なので今回もそんな感じにしようかなー、と思いきや、実はまだ全部書き終わっていないので、どんな感じになるか具体的な調整ができない状態です。

そんな危うい状態ですが、最後の決戦です。本編は続きから。どうぞっ


 守矢神社跡には、天子、早苗、咲夜の三人が待機している。
 緋想の剣は天子の攻撃によって無力化されているが、それもいつまで持つか分からない。
「ねえメイド」
「咲夜です」
「ああ、そうだったね咲夜咲夜。ちょっと頼みがあるんだけど」
 微かに動揺した様子で、天子が提案する。
「何でしょう」
「土塀で防いではいるけどさ。だんだん剣の攻撃が活発になってるのよね。もし崩壊したら、その時は頼むわ」
「あなたは協力してくれないのですね?」
「唯一最強の武器が使えないからね。大分力が削がれてるのよ」
「しかし……私も先程を上回る攻撃を防げるかは疑問です。最悪、自分の身は自分で守ることになりますね」
「ふっ……野蛮なルールね。嫌いじゃないけど」
「あのっ、私にも協力させてください!」
 早苗が声を上げる。
「言われなくても協力してもらうわよ。……というより、本来私って被害者側なのよね。まんまと守矢神社に騙されて、大事な剣が大変なことに」
「うう……それに関しては申し訳ないです。あとでちゃんと補償しますので、今は協力させてください……」
「ふん、浅はかよね。補償ったって、剣が壊れたらどうやって取り替えるつもりなのよ」
「……河童……」
「却下。きちんと然るべき方法で直してもらうわよ。ちょっと危険が伴うけどね……」
 ダラダラと汗をかく早苗。しかし、今は目の前を見ないといけない。
「すぐにも崩れそうですわね」
 咲夜が呟くと、答えるかのように背後から声が響く。

「間に合った!? もうすぐ増援が来るから、それまで持ちこたえるわよ!」

 その声が彼女達にとって、どれほどの救いであっただろう。どれほどの希望であっただろう。
 口に出せずわだかまっていた嫌な気持ちを、博麗の巫女は払拭してくれる。霊夢ならば。霊夢ならこの異変も解決してくれる。
 誰もが、そう思っていた。

「夢想封印!」




 再び守矢神社に驟雨が打ちつける。
 風が強まり、雷鳴が轟く。周辺一帯は嵐に包まれた。
 霊夢が剣に攻撃をし、天候が悪化したのはその直後である。因果関係があるのは明白だ。その証拠に、
「またです……さっきの龍が、降りてきた……」
 早苗が天上を指差す。積乱雲の底面から漏斗雲が伸び、そこから龍が顔を覗いた。
「あれが諸悪の根源って訳ね……藍が止めようとするわけか」
 キッと龍を睨みつける霊夢。強気のようで、その頬には冷や汗が流れていた。
 龍は霊夢の方を見ると、不気味なほど静かに降下してきた。緋想の剣を中心にとぐろを巻いて浮かぶ。それでも、頭部は霊夢達の身長の三倍はあった。
「…………」
 龍は何も言わない。ただ黙って、霊夢の様子を窺っているようだ。
「早苗も天子も、あと咲夜も。私が危なくなったら、サポート頼むわよ」
「分かりましたっ」
「了解よ」
「……ちょっと霊夢」
「何よ」
「本当に攻撃しても大丈夫なの? 龍って幻想郷の最高神じゃなかったっけ?」
 咲夜の疑問に、霊夢はふと思い出した。藍と戦う前、彼女がどんなことを言っていたか。

『――君は自身の行動によって幻想郷を窮地に陥れている――』

「……っ!」
 頭を振り、忘れようとする。その仕草を見て咲夜は余計に心配になった。
「ここは防御に専念して、あの結界の妖怪辺りに任せた方が得策では……」
「それは出来ない」
「どうして?」
「最高神だか何だか知らないけど、民を苦しめる為政者は即刻排除するべきよ! 龍が幻想郷の神様なら、私は今からクーデターを起こす。反逆者の汚名を被ってでも、幻想郷の平和と安定を守ってみせる!」
「…………」
 霊夢の強い決意に、咲夜は反論が出来なかった。早苗と天子も、改めて霊夢の強い意志を知る。しかし。

「だめよ。そんな事。博麗の巫女が反逆者だなんて」

 ただ一人、真っ向から反論する者がいた。声の主は、霊夢と龍の間に割って入る。
「紫……藍と魔理沙を送り付けたのはあんたよね」
「ええそうよ。藍はともかく、お友達の言うことも無視して突っ走るなんて、あなたはよほどの人間不信なのかしら」
「っ! ……、何がしたいの? 一体あんたは、私から何を奪って、何を守ろうとしているのよ!」
「人聞きの悪いこと。私のやることは最初から変わらないわ。妖怪の繁栄と発展。そのための幻想郷の維持。あなたがしようとしている事はね、霊夢。幻想郷の崩壊に直結するのよ」
「……だからこうして止めに来たと。あんたは山の麓を見てきたの? 魔理沙の家も咲夜の屋敷も水に流されて、早苗の神社は跡形も無い。人里だって今頃壊滅的だし、避難先の竹林じゃあ人間が安泰に暮らすことは出来ないのよ!」
「そうね。確かに今の幻想郷は、人間にとって住みにくくなってる」
「だったら!」
「でもね。妖怪にとっては、別に大した問題じゃないのよ」
「……っ!」
 思わず息をのむ霊夢。早苗と咲夜も、紫の発言に目を見開き驚いている。
「この幻想郷は建前で成り立っている。人間を襲う妖怪と、妖怪を退治する人間。双方が共存することでバランスを保っている。つまり――」
 紫は腰の位置に結界の隙間を開き、そこへ腰かける。
「そのバランスが崩れたなら、減った方を増やせばいい。外から補充すればいいじゃない」
「なっ……!」
「実際人間は放っておくと減り過ぎちゃうから、たまに連れてきてるわよ。外から。……まあ勝手に入ってきたのもいるけど」
 早苗をちらりと見る。
「とにかく、人間がいくら減ろうが、補充は可能って言ってるのよ。役者さえそろっていれば、幻想郷は幻想郷として機能する」
「あんた……じゃあ、あんたの言う解決法って……」
「龍を呼んだその剣を破壊する。それが不可能なら、龍に好きなだけ暴れさせ、ほとぼりが冷めてから損害を回復する」
「……分かったわ。やっぱりあんたも、私の――人類の敵なのね」
 霊夢が拳を握る。爪で皮膚が傷つきそうなほど握って……懐からカードを抜いた。

「止めろ霊夢! 紫と戦うな!」
「夢想封印 円!」

 やっと追いついた魔理沙が霊夢を止めるのと、霊夢がスペルカードを宣言するのは同時だった。

「深弾幕結界 -夢幻泡影-」

 応じて紫もカードを切る。すると、紫を中心として境内一帯に、巨大な魔方陣が描かれる。
 ニィ、と不気味に微笑む紫。すると彼女の体がスッと透き通り、同時に外から内へ、魔方陣の中心に集まるように弾幕が放たれる。
「甘いわね。隙間だらけよ!」
 紫の弾幕には隙間があり、そこを潜れば回避は容易であった。しかし、隙間の配置パターンには特徴がある。咲夜達にはそれを見破ることが出来た。
「あの弾幕……後方の龍に当たらないよう調整されていますね」
「……本当ですね。やっぱり龍を攻撃したら不味いのでしょうか」
「そりゃそうよ。あの巫女だって弱くは無いのに、これ以上敵を増やしたら立ち回りが追い付かないわ」
「霊夢……」
 ギリ、と魔理沙が歯を食いしばる。魔理沙の瞳には、すぐそこで奮闘している霊夢がまるで夢遊病のように映った。
「何で考えてくれないんだよ……自分に非がある可能性を……」
「やはり……霊夢さんが攻撃すると不味いのですか?」
「ああ。あの剣に攻撃すると、そのまま龍へ影響が流れるらしい。今だって、龍が降りてきたってことは攻撃をしたんだろう?」
「はい。紫さんが来る前に……」
「じゃあ既に大分ヤバいってわけだな」
 龍は、霊夢と紫の戦いを傍観しているようだった。しかし、その目は確実に霊夢に向けられている。動けなくなった獲物に跳びかかろうとする、肉食動物のようだ。
 それには気づかぬ霊夢が、紫の弾幕を必死に回避する。霊夢も攻撃をするが、紫の体を全て貫通してしまう。そしてその弾は、龍にぶつかる前に相殺されるのだ。
 そして、徐々に霊夢の動きが鈍ってくる。一向に紫の攻撃は止まない。そもそも、深弾幕結界は相手に攻略されることを前提としていない。霊夢の夢想天生と同じ、自分が完全に有利な位置に立ち、逃げ惑う相手を嘲笑うための攻撃だ。
 霊夢も持久戦になるであろうことは理解しているのか、攻撃よりも回避に重点を置くようになった。
「こうなったら体力勝負かしらね」
 天子がぼやく。天人という立場だからか、このような非常事態においても動転することは無い。
「そうなった場合、妖怪の方がはるかに有利になりますね」
 咲夜は妖怪のタフさをよく知っている。その観点で見ても、勝負の行方は明らかだった。が。
「おいっ! 龍が動くぞ!」
 魔理沙に言われ、他の三人が注目するより速く、

 振り払われた龍の尾が、紫の左側頭部に『直撃』、為す術もなく人形のように吹き飛ばされた紫が、十メートル以上離れた地面に叩きつけられ、そのまま二度、三度転がった。



次回へ続く~。

うーん、我ながら酷い切り方だ。しかし作業進度の関係でここで切るのが妥当と判断しました。ご了承ください。

幻想郷における龍とは、神聖にして絶対不可侵な存在です。ところが原作に置いて、龍の存詳細が明言されている資料は非常に少ないです。求聞史紀と……強いて言えば香霖堂ぐらいですか。

なので今作に置いては、龍の設定をかなり独自に解釈しています。かなりサイズが小さかったり、そこまで神聖でもなかったり。

いや、神聖ですよ? しかし敵に回る可能性がある程度の神聖さです。ニュアンスが伝わった気がしないですが。

さて次回は。

紫がまさかの大ピンチ! どうする博麗霊夢! どうなる幻想郷!

……本当の予告は次に! と進撃っぽく繋ぎたいですが、実際これで通ってしまうから不思議。現物はかなりシリアス回なのでギャップにご注意ください。
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[ 2013/09/23 22:20 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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