Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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長編「幻想危機」十六章

昨日更新するのを忘れてました。

原稿は用意できてたのになぜでしょうね。

いや決して、茨歌仙3巻特装版が発売されていたのに気付いて速攻確保に走ったからではないと思うのですが……

ついでに輝針城と暗黒能楽集の予約も済ませ、ホクホク気分で華扇フィギュアを眺めながら3巻を読んでいたからでもないはずなのですが……

不思議なこともある物です。まあそんなわけで前回の続きをば。

・霊夢&魔理沙、間欠泉センターへ
・早苗&天子、守矢神社跡へ到着
・地下センターは封鎖されているらしい
・藍が様子を見に行く

こんな感じです。

一瞬ライトになるよって話をしたんですよね。ライト……になるといいなっ。

本編は続きから。どうぞっ


 わずかに時は遡り、間欠泉地下センター前。
「通路が……ない!?」
 変わり果てたセンターを見て、霊夢と魔理沙は驚愕した。
「確かにここにあったよなぁ! でっかい落とし穴みたいなのが!」
「跡形も無い……」
 もともと地下との通路があった場所には、その通路より一回り大きな水溜りができていた。この大雨で発生したのは明白である。
 浸水、と言うより陥没と言う表現の方が適していそうな状態のセンターに、恐る恐る近づく霊夢たち。
「神奈子達は、こういう事態も見越して設計したんでしょうね……通路の途中で栓がしてあるとか……」
 どうしても、思考は楽観的な方へと移行する。最悪の事態など、想像したくもなかった。
「そうだっ、霊夢! 博麗神社の近くにも間欠泉の湧いた穴があったよな。あそこから入れないか?」
「あそこは……ここよりも標高が高いから水は溜まっていないはず……行ってみましょう!」
 博麗神社近くの穴とは、最初に地下と地上が結ばれたときに温泉と怨霊が噴き出した穴の事だ。霊夢は温泉として利用しようと考えていたが、守矢神社がそれより標高の低いここに施設を作ってしまったせいで、温泉は全てこちらへ流れるようになってしまったのだ。現在はただの空洞となっており、地底の妖怪がたまに出入りしている。
 事態は一刻を争うかもしれない。二人はいまだ雨の打ちつける中、文字通り『飛んで』行った。



 丁度その頃、地下世界の屋敷、地霊殿では。
「……もういいかい」
「――ぃぃょー!」
 屋敷の主、古明地さとりは、アイマスクを付けてソファに腰かけていた。
 相手からの応答を確認すると、ゆっくり腰を上げ、ふらふらと頼りない足取りで部屋を出る。
 壁に手を当てながらも、一直線に目的の部屋へと移動する。
 少し歩いた先にあるドアのノブを手で確認し、開いた。
「……お燐みっけ」
「なはー。やっぱり見つかってましたか」
 その部屋に居たのは、火車の妖怪、火焔猫燐。通称お燐である。
 そう、彼女たちは『かくれんぼ』をしていた。
「バレバレよ。自分から呼んでいるようなものだわ」
「あたいもまだまだ修行が足りなかったねー」
 ところが、隠れていたはずのお燐は、部屋の真ん中で普通に突っ立っていた。テーブルの下やタンスの影など隠れる場所はあるのに、だ。
 もちろんそれには理由がある。さとりがアイマスクをしているのも理由の一つだ。
「思いつきの割には結構スリリングで面白いっすね。『こころのかくれんぼ』」
「……私には目が見えなくて危なっかしいだけだけどね」
 彼女たちが興じていたのはただのかくれんぼではない。鬼役であるさとりは『心を読む程度の能力』しか使ってはならず、アイマスクをして『第三の目』の情報だけを頼りに相手を探すというものだ。
「さて、残るはお空だけっすね。やっぱり目星はついてるんですか?」
 アイマスクに語りかけるお燐。お空とは、地霊殿に住みついている地獄鴉である。
 さとりの力をもってすれば、地霊殿全体を索敵することも可能であるのだが、
「……うーん。それが、全く“声”が聞こえてこないのよ」
「えっ? じゃあ今お空は悟りの境地?」
「……そうかもしれないけど、それも考えにくいわね。寝てるのかしら?」
「なるほど。そういう対処法もありましたか。……でも、寝ているときに夢を見ていた場合って……」
「……筒抜けね。でも、夢を見ていないときは本当に無心だから、私には見つけられないわ」
「やりおるな、お空。じゃあ早いとこ見つけ出して寝顔に落書きでもしちゃいますか」
「……ほんとうはそんなつもりないでしょ、お燐。……優しい子ね」
 語り合いながら部屋を出る二人。一応ルールなのでさとりはアイマスクを付けているが、お燐の視界が使えるので『鬼』としては無敵のスペックである。

 ――そんな時だった。

 バゴォ! と何かが崩壊する音が響き、同時にドドドドドという轟音が聞こえてくる。
「……っ! 何?」
「爆発? まさかお空が何かやらかした?」
 異常事態を察したさとりはアイマスクを外し、音が聞こえた玄関へと走る。すると、
「……何よこれ! 水浸しじゃない!」
 玄関は水に浸かっており、ドアの隙間からはまだ水が入り込んでいる。
「……お燐。扉、開く?」
「むっ、これは……水圧で開かなくなってますね」
 燐が足元を濡らしながら押すが、ドアは壁のように動かない。
 ふとさとりは気付いた。水の入り込む高さが数秒前より大分上がっている。
「……お燐、ここは危険よ! 裏口、いや、二階から避難を――」
「えっ?」
 お燐が振り返ったその時、

 ゴバッ! という音と共に、大量の濁流がドアを突き破って入り込んできた。



(間欠泉地下センターが無くなっている……)
 霊夢たちの後を追ってきた藍は、目の前に広がる奇妙な光景を見て呆気にとられていた。
 センターの入り口である円柱状の施設は、まるで最初から無かったかのように消え去っていた。残されたのは、地下への通路であった穴と、そこに満たされた泥水。
(災害クラスの雨が降ったとしても、あの程度の設備が崩壊するとは……)
 様々な可能性を考察する。あの形状、あの体積の建造物が押し流されるような雨が降ったとすれば、幻想郷はとうの昔に湖の底になっているだろう。
(……これは)
 ふと、足元を見て気付いた。
 もともと雨で濡れているのだが、この辺り一帯の地面には、木の枝や落ち葉などが不自然に散らばっている。
(この周辺は窪地になっている……大量の雨水が一度ここへ溜まり、一気に流れ落ちたというわけか……)
 頭の中で大雑把に計算する。建物の構造から推測される耐久力と、溜まったであろう水の体積、そこからかかる水圧。
(いや、窪地が冠水したとしても、施設が壊れるとは……)
 そこで、もう一つの可能性に行き当たった。
「まさかっ、欠陥工事……」
 間欠泉地下センターの設置を決めたのは守矢神社だが、実際に施工したのは山に住む河童である。手抜き工事をしたのであれば、水底の水圧に耐えられなくなることもあり得るだろう。
(手抜きの理由は、おそらく予算不足だろう。やはり守矢神社か……)
 このことは紫にも報告せねばならない、と思った。しかしその前に、もう一つ気になることがある。

(――霊夢達は、どこへ行った?)




ちょっと短めになりましたかね。

大分ブツ切りのシーンが増えてきました。ちょっと無駄を省いて必要最低限の文章にしようと意識した結果かもしれません。

ちなみにさとりたちが興じていた「こころのかくれんぼ」は元ネタがあります。どことは言いませんが。

これだけ突き詰めても短編が一つできそうな気がしますが、ベタな展開にベタなオチで終わる臭いがプンプンするのでそれは却下し、こういう形で消化したと言う訳です。

あと終盤で藍が色々推測していますが、そもそも地下センター付近の詳細な地形なんて公式にあるはずがないので、完全に私の推測です。すり鉢状の穴に栓をするように建物が立ち、構造は外観重視の正六角柱、天井に当たる部分の支えが甘いです。上からメメタアで簡単に潰れます。

さて次回は、消息の絶った霊夢たちを追跡します。この構文が既に矛盾している気がしますが気にしない。詳細はネタバレ防止の為伏せておきます。

依然として切羽詰まった状態なのは変わらないので、もしかしたら次回予告と若干順序など入れ替わるかもしれませんがご了承ください。

一週間後に更新……できるかなぁ?
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[ 2013/07/29 21:52 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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