Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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長編「幻想危機」第九章

ついに一週間更新できませんでした……

ネタはあったんですけどね。ここのところ連日心綺楼の新情報が出ていますし。

ちなみにそれに関してはこちらの知恵ノートにまとめてあります。気になる方は是非。

まあ今週更新できなかったのは、おもにこの更新に追われていたというのもあるんですよね。


さて、今日はガタケットが開催されたのですが……

完全に忘れてました。

いや、始めてガタケに参加してから既に4、5年経っていますが、こんなことは初めてでした。自分でもびっくり。

実は遠方に住む知人からカタログを買って欲しいと頼まれてまして、その確認の電話を先ほど受けて気付きました。何と言う不覚。

ちなみにカタログはその電話の後買いに行きましたよ。まあ自業自得なのでしょうがないですが。


気落ちというより疑問の方が強い現在の心情ですが、それでも小説の更新はします。

前回は神奈子と諏訪子を討伐したところで終わっていました。

今回はそのすぐ続きからです。場面は変わりません。

首謀者を倒したものの、緋想の剣を止めなければ事件は解決しません。今回は、そんな話。

それでは本編は続きから。どうぞっ


「しかしまあ、随分と派手に壊したもんだな」
 魔理沙の眼前には、辛うじて原形を留めている守矢神社がある。
 霊夢の攻撃を受けた神社は、形こそ保っているものの内部は滅茶苦茶で、とても神社の役割を果たせるものではなくなっている。瓦礫の中にかつての生活をしのばせる家財道具などが紛れていた。
「そんじゃ、ちょっくら金目のものを漁らせてもらいますか」
「止めなさいな、みっともない」
「大丈夫だ。入るときに『文々。新聞でーす! 取材に来ましたー!』と言って、出るときは景気よく『ありがとうございましたー!』と叫ぶ。そうすればご近所さんにもバレないんだぜ」
「そんなリアルな営業方法を知りたいんじゃないの。今あんたが空き巣に入ったら、私とグルで強盗したことになるじゃない!」
「ふむ……そうだな。いや待て、そうすれば万一の時霊夢に責任を押し付けることも――」
「せいっ!」
 ペシーン! と魔理沙の後頭部を叩く霊夢。すっかりいつもの調子に戻っている。
 あの後、首謀者の身柄は白狼天狗に引き渡すことにした。連絡を受けた天狗達はすぐさま駆けつけ、早回しの映像でも見ているかのような手際で神奈子と諏訪子を拘束、連行してしまった。
 天狗は元来足の速い種族だが、それに加えて彼らの私怨も後押ししていたのだろう。何しろ、この雨で天狗の住処は多大な被害を被っているからだ。
 神社に残された霊夢たち三人は、おそらくこの神社に隠されているであろうキーアイテムを確保する必要があった。
「今探すのは緋想の剣よ。何とかあれを止めて、この雨を止ませなきゃ」
「結局漁るのね」
 咲夜がすかさず突っ込むが、霊夢の耳には届いていなかった。
 随分通気性の良くなった正面入り口をくぐり、いかなる大地震でもこうはならないであろう程に荒れた室内へと足を踏み入れる。
「どこにあるんだろうな」
「早苗なら知ってるかもしれないけど、自白を強要するぐらいなら私たちで調べた方が早いわね」
 霊夢が放った夢想封印は、いわば霊力の手榴弾である。原理が違うとは言え、それによる物理的な影響はほぼ同じだ。したがって、瓦礫を掻き分けて探す必要がある。
「こいつは骨が折れそうだぜ。常に掃除をしていないとこうなる」
「あんたには言われたくないわ」
「ねえ二人とも」
 咲夜が何かに気付いて声を上げる。
「さっきあなた達はこの部屋に来たのでしょう? 引き出しとかに入ってた可能性はあるけど、真っ先に調べるのはこっちじゃなくて?」
 言って、咲夜は指し示す。その先には、奥の部屋へとつながる扉があった。
「あの扉――」
「傷一つ無い、な」
 霊夢たちが最初にここへ訪れたとき、神奈子と諏訪子はこの扉から部屋に入ってきた。そして、部屋中が悲惨な有様になっているにもかかわらず、その扉だけは何事も無かったかのように佇んでいる。まるで、何かに護られていたかのように。
「私はこの扉の奥が臭いと思うけど、どうかしらね。異変解決の専門家さん?」
 咲夜が茶化すように言う。
「どうもなにも、怪しい所から調べるのが定石よ」
「よっし、開けるぜ……」
 やや躊躇いながら扉に手を伸ばす魔理沙だが、
「待って魔理沙!」
「なんだ? ――って熱っ!」
 慌てて手を引っ込める魔理沙。軽い火傷をしたらしい。
「っつう……この扉、トラップが仕掛けてあるぜ」
「大丈夫かしら?」
 心配そうに声を掛ける咲夜。
「ああ……大事には至らないが、水で冷やしておきたいところだな。水道は……」
「水なら外にあるじゃない。まだ降り止む気配はないわよ」
 霊夢が外を指差す。多少和らいだと思っていた雨は、また少し勢いを増したように見えた。
「やれやれ。ちょっと行ってくるぜ」
 退室する魔理沙の背を一瞥し霊夢は再び扉に視線を移した。
(単なる防御結界じゃなくて、外部からの接触に反応し自動的に迎撃するよう仕掛けが施されている……さっきは発熱だったけれど、他にもパターンがあるのかも……)
 思考を巡らす霊夢。やがて、一つの答えを見つけ出した。
「強行突破よ。咲夜、ちょっと扉から離れて頂戴」
「はいはい」
 咲夜が部屋の隅まで移動したのを見て、霊夢は手持ちのカードを切った。

「夢想天生!」

 すると、霊夢の体がふっと透き通る。巫女としての力を使い肉体と精神を分離、魂はそのままに身体だけ一時的に霊界へ送ったのだ。
 半透明になった霊夢の周辺からは八個の陰陽玉が出現、周回する。そしてそれらから弾幕が放たれ、時間差をつけて扉へ突き刺さる。
「っ!」
 咲夜はハッと目を見開いた。攻撃を受けた扉が、それと同等の威力で攻撃を返してきたからだ。しかしそれらは半透明の霊夢をすり抜け、出入り口を拡張しながら外へと放出される。
 外にいる魔理沙の「うおっ!?」と言う声が聞こえた気がした。おそらく被弾しそうになったのだろう。
 霊夢はなおも攻撃を続ける。扉もそれに応戦するが、やがて耐えられなくなってきたのか、ミシミシと音を立て始めた。そこへ霊夢がさらに攻撃を強めると、扉はバリン! と安っぽい音を立てて真っ二つに分かれてしまった。
「これは――」
 咲夜が驚きの声を上げる。扉が破れると同時に、高濃度の緋色の霧が溢れだしてきたからだ。
「あんたの予想は当たってたみたいね。さっさと片づけちゃいましょ」
 通常の状態に戻った霊夢が部屋に入ろうとする。しかし、それを引きとめるように神社の外から声が上がった。

「霊夢! 咲夜! すぐ来てくれ!」

『っ!?』
 ただならぬ様子の声に、慌てて二人は神社の外に出る。
「どうしたのよ!?」
「上だ上。ありゃ一体何なんだよ!」
 言われるがまま、霊夢と咲夜は上空を見上げる。
「……、何よ、あれ」
 守矢神社の屋根から一筋の紅い煙が空へと立ち昇っている。否、あれは煙ではなく霧だろう。それは容易に想像がつく。
 しかし、その霧の先を中心にして真っ黒な雲が渦を巻いているではないか。
 既に日は暮れてしまったので細部まではよく分からない。霧の元に雲が集まっているか、霧が雲に変化しているようでもある。
「漏斗雲にも見えるわね……ここに留まるのは危険かしら」
 漏斗雲とは、大気が乱れたときに現れる雲である。文字通り漏斗のような形をしており、その先が地上まで届くと竜巻となる。
 風が強くなってきた。雨の勢いも更に増している気がする。
「緋想の剣ってこんなことまでできるのか? 明らかに異常事態だと思うんだが……」
「ちょっとこれは……放っておくとまずいわね。これ以上剣本体を刺激するのも危険かもしれないし、持ち主に話を聞いてみる必要があるわ」
「持ち主……天子は今、寺で冷凍睡眠中ですわ」
「呼び出さないと! 魔理沙、咲夜、行くわよ!」
 三人の少女は駆け出した。新たなる異変から幻想郷を守るために。
 一難去ってまた一難。首謀者を突き止めただけで終わるほど、今回の異変は簡単ではなかったことを痛感させられる霊夢だった。




物語は新たな展開へと向かっていきます。そろっと終わりかなと思ったそこのあなた、前回のアレはDEATHNOTEで言うLが死んだ辺りでしかありません。ある意味中間地点です。

ここから先はシリアス一直線となりそうです。個人的にシリアスな話は書きやすいので、比較的筆の進みが速いですね。

しかし、そういう時は無駄な文章を書き過ぎたり、書かなければならないことを頭で保管してしまっていたりするので気をつけたいです。

ちなみに次回は場面が変わります。魔理沙と咲夜が去った後の命連寺が舞台です。

漏斗雲の出現と同時に天気が悪化したのを、いち早く認識した妖怪がいました。その妖怪の取った行動は――?

と言う訳で更新は来週です。ご期待ください。

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[ 2013/05/19 22:53 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

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