Jr.の東方小説ブログ

新潟在住の東方ファンが自筆小説を公開するブログです。 週一程度の公開を予定しています。あとは徒然なるままに雑談でも。 ニ、三日に一度更新出来たら理想ですね。

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長編「幻想危機」第五章

また更新まで空いてしまいましたが、正直どうしようか迷っていたのが本音です。

他所で掲載された作品は投稿できないのが創想話の決まりですが、一部再アップの小説ってどうなんだろうなと。

本編は結構先まで書いているのですが、やっと半分ぐらいです。先は遠い。

ちょっと創想話のSSを漁ってみて、似たような事例があればその先例に従うことにしたいと思います。

と言う訳で既に掲載した分をアップ。短めですがご容赦ください。


 妖怪の山に下りた霊夢は、魔理沙と早苗を連れてある場所に向かっていた。
「なあ霊夢、どこに向かうかぐらい教えてくれてもいいんじゃないか?」
「そうですよ。私たちだって異変解決に協力してるんですから、知る権利ぐらいあるはずです」
「いいから黙ってついて来なさい」
 霊夢は山の頂上に着くとすぐに歩き出したが、どこへ向かっているのか今一つ読めないルートを通っている。わざと遠回りをしているようにも感じた。
 守矢神社近くも何度かすれ違っているので、その度に雨が強まったり弱まったりして、不思議な感覚だ。
 山道を登ったり下りたりして、神社近くの湖を横切り、最後に守矢神社の境内へと入っていった。
「おい霊夢! 結局この神社に戻って来るんじゃないか! さんざん遠回りしてどういうつもりだ!」
 相変わらず常識はずれな勢いで雨が降っているので、魔理沙は大声で問いかける。
「すぐに勘付かれるような道を通ると、邪魔されちゃうでしょ! 早苗!?」
「……えっ? な、何を言ってるんですかっ!」
 急に話を振られ、しどろもどろになる早苗。それでも大きく首を振って否定した。
「とりあえず、ちょっと入らせてもらうわよ!」
 早苗の返事も待たず、霊夢は戸をあけてズカズカと入り込んでいった。



「神奈子と諏訪子、……まあどっちの仕業かあるいは共犯かなんて知らないけど、この雨を降らせたのはそいつらよ!」
「な、何ですって!」
 ビシィ! と指で刺され、ややオーバーなリアクションをする早苗。
「い、いやいや、何故私たちが幻想郷に水害を引き起こさなければいけないんですか!」
「理由なんて考えてないわ。できるかできないかの話。ここの神様なら雨を降らせられる!」
 しんと静まり替えず室内。外の雨の音が扉を通して伝わってくる。
「なあ霊夢、仮説と言うならまだしも、可能性だけで断定しちまうのはどうなんだ?」
「異変解決のシャバなんてそんなもんよ。根拠は後からついてくるわ」
「いくらなんでもいい加減すぎます! 撤回を要求します!」
 身内が疑われて怒りだす早苗。それに合わせたように、奥の部屋の扉が開かれ、二人の神様がやって来た。
「人の家に勝手に上り込んで、一方的に犯人扱いとは大した身分だこと」
「しょーこを見せてよね、しょーこ」
 二人の神様は対照的な容姿をしていて、背の高い方が八坂神奈子。背の低い方は洩矢諏訪子。守矢神社はこの二人の神様に加え、現人神の末裔である東風谷早苗の三人で経営されている。
 証拠を見せろ、と言う要求に対し、霊夢は簡潔に答えを出した。
「証拠なんて知らないわ。それはあんたたちの口から言ってもらわないと」
「……っ、貴女は喧嘩を売っているのですか?」
 声に苛立ちが混じる神奈子。しかし霊夢は一歩も引かない。
「売ってるわよ、喧嘩。むしろさっさと買ってもらって決闘と行きたいものだわ。もうこの大雨にはうんざり」
 軽く頭を揺すると、大粒の水滴が床に落ちた。それを見た諏訪子が早苗にジェスチャーし、タオルを持ってこさせる。
「三対一……いえ、そこの黒魔法使いを合わせて三対二かしら。いずれにしても負けるとは思えないわ。でも……」
「でも、何よ」
「ここで決闘をするといろいろ壊れるし、今は話し合いで解決へ向かうべきだわ」
「……そう。ま、解決するなら何でもいいけどさ」
「外の雨も止まねぇしなあ……」
 ちらりと外の様子を窺う魔理沙。いつまでも降り続ける雨を霊夢は『作為的だ』と言ったが、それが神奈子・諏訪子によるものかどうかも疑わしい。それを踏まえると、雨はなおさら不気味なものに見えた。
「タオルお持ちしましたー」
 奥の部屋から早苗が出てきて、霊夢と魔理沙にタオルを配る。自身も髪にタオルをかけており、配り終えたら神奈子の脇に座った。
「口喧嘩をするには、少々もったいない雰囲気だぜ」
 頭をタオルでわしゃわしゃと拭きながら呟く魔理沙。
 部屋の上座に神奈子と早苗が座り、その対面には霊夢。三人を挟むように魔理沙と諏訪子が席に着く。
 喧嘩と言うより会合のような印象も受けられるが、これも神奈子の作戦なのだろうか、と考えてみる魔理沙だった。
「ではまずこちら側の考えを聞いてもらおうかしら」
「ふん、まあ聞くだけってなら」
 不機嫌そうな面持ちの霊夢。
「この大雨だけど、自然現象じゃないのは私も認めるわ。これにはちゃんと理由がある」
「何よ」
「この辺だけ集中して降ってるのが癪だから、何とか弱められないか試してみたのよ。ところが雨雲は一切受け付けなかった」
 神奈子と諏訪子はまがいなりにも神様なので、自然環境を手玉に取ることも不可能ではない。自然を操ることができるはずなのにそれが効かなかったということは、自然現象ではないのだろう。
「じゃあ一体誰の仕業なのかしら。そこまではっきりさせてくれないと」
「天候を自在に操れる者がいるはずよ。上の方にね」
 天井の方を指す神奈子。これには早苗が反応した。
「天子さんですか? 先ほど会って確認したのですが、身に覚えがないと……」
「あら、会ってきたの? ……ふうん、あの天人ではないという証拠はあったのかしら」
 霊夢、魔理沙、早苗の三人は黙り込む。確かに、口ではいろいろ言い合っていたが、実際はっきりとした証拠は提示されなかった。
「確かに……光の屈折がどうとか言ってたけどよ、自分は何もしていないという証明はしていなかったぜ」
 顎に手を添えて当時を思い出す魔理沙。
「天子さん……もう一度会って、詳しく話を聞く必要があるかもしれません」
 そう言って早苗が立ち上がる。それを見た霊夢は、
(……何か、大事なことを忘れているような……)
「霊夢さん霊夢さん」
「うんっ? 何かしら」
「もし天子さんが黒だったなら、さっき会った段階で対策を考えるかもしれません。また何か細工をされる前に、早く問い詰めちゃいましょう!」
「そ、そうね。せっかくタオル貰ったけど、またずぶ濡れにならなくちゃ」
「雲の上は快晴だぜ。ちょっと濡れてもすぐ乾くだろ」
「よし、魔理沙、早苗、行くわよ!」
 ガラリと戸を開けると、外の豪雨が壁のように立ちはだかる。空気より水の方が多いのではと感じるような環境下へ、彼女たちは躊躇せず飛び出していった。
「やれやれ、床がびしょ濡れね」
 髪や服などはタオルで拭いていたが、それでも床は水滴だらけだ。神奈子は一つ溜息をつき、部屋の隅から雑巾を取り出した。
「早苗がいなくなるとこんな雑用もしなきゃいけないのよねぇ……」
「お清めお清め。気の持ちようだよ」
 諏訪子も雑巾を手に、床を拭き始めた。普段は早苗の仕事だが、彼女が異変解決に出ているときだけはこの手の雑用もこなさなければならない。それでも早苗が世の為人の為に奮闘している手前、直接文句も言えない二人なのだった。




コロコロと状況が変わってくるので、ここで一つ確認をしましょう。

最初は天子が怪しいということになり問い詰めますが、その時点では否定されます。

次に容疑者候補になった神奈子と諏訪子は、容疑を否認したうえで天子が嘘をついていた可能性を示唆します。そして今に至る。

次回は容疑が(ほぼ)確定となった天子と対面です。果たして事件の真相はいかに――

……とか何とか言いつつ、冒頭で「結構先まで書いてる」と言っている時点でそう簡単には終わらないんですよね。

敢えて言うならまだ序の口です。気長に付き合っていただければ幸いですね。夏ごろ、できれば梅雨時には完結させるつもりですので。そして季節ピッタリに創想話にアップと言う予定です。

次回も来週中にアップしたいですね。まずは創想話を漁るところから始めないと……
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[ 2013/04/19 20:26 ] 東方小説 | TB(0) | CM(0)
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